●ご注意

劇場版(吹替)、配信(字幕)にて鑑賞したローハンの戦いの感想です。(当時の日記より抜粋)
追補編だけ読んで、それ以外の情報は摂取しない状態で観た緑野さんの思うところあれこれ。
上:吹替
下:字幕です。


吹替編(劇場にて鑑賞時)

誤解を恐れずに言うと、「期待しないで」観に行ったというところがあります。
その結果、とても良かったし楽しめたな〜って思う。

「期待する」という行為に対して、何かメリットってある……?
期待通りだったらまだしも、そうじゃなかった時のガッカリ感がすごくマイナスだし。
そもそも期待してないパターンだと、良かった時のテンションの上がり方がすごいし、そうじゃなかったとしてもほぼダメージ受けない。
期待以上に素晴らしい物事ってそうそうないんだから、それくらいでいた方がいい……という考え方を本で読んで(なるほどなー)って思ったので、最近このスタンスでいる。
はい。結果良かったな〜ってなってる。

●全体の軽い所感
音楽が流れた時点で中つ国にスッと戻れたし、アニメなのに背景の実写感がいい感じにあって違和感なかった。
あ〜ローハンだなあ〜〜〜風を感じる……!! ってなったもん。
あとビルボやゴンドールの名が出るだけで喜ぶと思って作ってるな!? その通りだよ!!!! ってなった。
最後の最後でガンダルフの名も出るとは思ってなかったけど、悔しい(?)けどやっぱり反応してしまう。ちょろい。サルマンも良かった。

キャラクターが皆さん満遍なく好きだなあ。
基本的に嫌だなっていう人がいない。
長男・次男さんらはどうしても私は執政兄弟っぽさを重ねてしまうけど、一緒に観に行った友人は「ハガレンのキャラデザっぽさを感じる」と言ってたなあ。言われるとそう見えちゃうじゃん。
オルウィンさんめっちゃ好き……盾の乙女……なるほどそこにエオウィンの声がくるのかと納得感がすごかった。

●こうだったら良かったなーっていう点、気になった点
そういえば前情報なしで観に行ったので、観終わった後にゆっくりごはんしながらパンフレット見ててあれ? エオウィン出てた?? ってなった。友人も気付かんかったけど、ナレーションかーーー分からんかったよ…… たぶん言われないと分からないと思う。ので、ナレーションで上手いこと分かるよう名乗ってほしかった。(聞き逃したとかある……?)
その辺と、「ダンレンディング」や「ヘルムズディープ」は褐色人やヘルム峡谷で良かったんじゃないかな……
今のところ気になったのはそのくらいかなあ。字幕まだ観てないので、そちらを観たら何かまたあるかもしれないですが。

あと、指輪から200年前の物語ってなってた気がする。というか公式サイトやパンフのイントロダクション部分に書いてる。
冒頭のナレーションでは「ビルボが指輪を手に入れるより200年前」って言ってたような……気が……するんだけど……ホビット時間軸(映画版)は指輪から60年前だから、60+200で260年前??
ってちょっと混乱した。
追補編の年表見ると260年前で大体合ってるからそれでいいのか。ちょっとここも気になった。

●フレカさんワンパン事件
追補編読んだ時から(オーバーキルすぎんか??)って思ってた。
映画観てますます(オーバーキルすぎるだろ!!)ってなった。
これは歴史の教科書に載っちゃうやつ……実際に追補編という私たちの教科書に載ってるんですわ……。
フレカさんのHPと防御力が低すぎるのか、ヘルム王の攻撃力とレベルが凄すぎるのか……
と思ってたけど、おそらく両方が奇跡的に揃ってのオーバーキルなんだな……。
フレカさんがここでHP1でいいから生きてたらいろいろ違ってたかもしれない。

●ヘルム王
突然格闘家にジョブチェンジしたので吃驚した。ダンカン師匠……!?(FF6)
でも追補編そのまま映像化すればこうなるよな……何も間違ってはいない。
なんだけど観てるこっちの方が! 寒かった!! 着てた自分のコートを差し出したくなった……王にはサイズ合わんだろうけど……

●ウルフ
最初見た時の印象が「アラゴルン・悪い人ver」でした。
そして嫌いじゃない。
嫌いじゃないんだけど、ことごとく駄目な方向へ行ってしまうな君は……。
映画観て帰ってきてから見ないようにしてたあれこれの情報を見て吃驚したのが、片目を失明していたこと。
ギリギリまぶたを切って傷が残った程度で済んだのかと思ってた……
パンフの表紙を改めて見ると確かに片方ハイライトがないし、劇中でもアップになるとそうなってた。闇堕ちしてるからだと思ってたよ……
もうこの頃からヘラのこと本当に好きだったんだろうなあ。
失明するレベルの怪我をして後から好きになるとかないだろうし、ヘラのために誰にも言うことはなかったんだろうなあ。
それにヘラと幼馴染ってことは、年齢的にも本当にまだ若造なんでしょ……?

ここまできてふと改めて考えて見ると、失ってるもの多過ぎない……?
父を目の前で撲殺される(フレカさんが悪いのはあるけど)、追放される(たぶん身分剥奪されてる)、片目の視力を失くす……
ヘラにプロポーズしたのは父の計画1割:本人の意思9割くらいなのでは……?
でもヘラには王位継承のための策略としか見てもらえず想いは届かない。

え……普通にこれ辛過ぎない……??

王に向かって刀剣を振りかざした故の追放は確かにウルフの行動が発端だけど、親目の前でそうされたらそうならんか? 耐えろと?? 故意じゃないとはいえ撲殺されて賠償も何もなく???
あと王に直接復讐する機会はあったけど、さすがにあの吹雪の中防寒具なしどころかタンクトップ(かどうか分からないですが)軽装でワンパンで敵を倒しまくる王様見たら「ちょっと無理です」ってなると思う……

結局、復讐さえ機会を逃すしもう後戻りもできない状況で(自分はどうすればいいんだ)みたいになってるの、ウルフ自身落とし所が見つからなくてあがいてたんだろうなあ。
あがく余り、ターグ将軍の言葉も突っぱねるしあーーーもーーーお前はーーーってなる。
なるんだけど境遇とか失くした(奪われたとも言える)ものが多すぎたところとか考えると、正直同情してしまうところもある人でした。
なんでこんなに庇うような目で見ているのか自分でもよく分からない。

●ヘラ
エオウィンを意識しつつも、彼女とはまた違うローハンの姫という感じでとても良かった……。
おそらく結婚しなかったが故に名を残すこともなかったのかなと思うけど、中つ国でこんな女性がいたんだと思えるのが何だか嬉しい。
主人公らしい姫だったなと思います。安心して観ていられた。

●夢的な妄想
うちの指輪夢主はその後ハッピーエンドなら自由に中つ国行けるし兄上も現代に来れる。
なので、映画ホビットが公開された時はきっと兄上と観に行ってるか、映画観れるプレイヤーとかタブレット中つ国に持ってって皆で観てるかもしれない。
さらにその後ということで、今回のローハンの戦いも観に行っていてほしい。
観た後にエオウィン姫やエオメルさんに「角笛城の秘密の抜け道って今もあるんですか?」とか訊いてみてほしいし、ガンダルフにはヘラと会ったことがあるのかとか訊いてほしい。

そんなこんなでまだ吹替一度観ただけの状態での感想でした。楽しかった!



字幕編(配信にて鑑賞時)

吹替と字幕両方揃ったので改めての感想です。
どうしてもひいき目入ってしまうところはあると思うけど、差し引いたつもりの目で見てもとても良い映画だと思います。

●吹替と字幕の違い
前回「ダンレンディング」や「ヘルム峡谷」がちょっと分かりにくかったなーと思ってたわけですが。
字幕だとこの辺パッと観て視覚的に分かりやすい!
ってなったので初回は字幕の方がいいのかもしれないと思った次第です。
あとニュアンスがやっぱり微妙に違う…… 例えば

・ターグ将軍がウルフにハマをどうするか訊ねた時の回答
吹替「放置しろ、見せしめだ」
字幕「腐らせておけ」

言い方あ!!!
いやそりゃ意味合い的には同じかもしれないけど言い方でこんなに違うとかある!?
字幕ウルフおまえーーー!!
(でもこの後ヘラが下を見たら誰かがハマに布被せてくれてたっぽい……優しさじゃないと思うけど優しさと思わせて……)
あと同じウルフでも

・ヘルム王崩御直後の
吹替「だがヘルムが死んだ今、何を為せば俺の復讐は成就する……?」
字幕「絶対に弱みは見せられない、ヘラにだけは ここがあいつの墓となる」

全っ然違うな……
個人的には吹替の方が「もう自分でもどうすればいいのか分からない」グダグダ感があって、この時のウルフをよく表現してるなと思います。
結論、吹替字幕の両方摂取がおいしいね。
緑野さんは夢書く時の資料でDVD観直す時、吹替&日本語字幕の同時設定で観る癖が既についています。
あとあと、サルマンやエオウィン、メリピピ中の人のお声……時が過ぎてもみんなで作り上げてる感がすっごく良かったです!

●フレアラフ
前回書きそびれていたけど、こんな従兄弟のお兄さんがいたら素敵ですね。
序盤のヘラ&オルウィン&フレアラフ&リーフ一行でいる時の時間が好きです。
戦ってるところ格好良かった……戴冠の時も良かった……
いとこ皆と仲いいのも良き……大体全体的に良かった!
からの↓

●改めてのウルフ
二度目に観ると初登場時の彼は「きれいなウルフ」ですね。
というのはさておき。
前回一番つらつら書いてしまった挙句、「どうしてこんなに同情するような目で見てしまうのか自分でも分からない」ってなってたんですが。

私、どうしても「弱さのある人間」が気になっちゃうみたいなんですよね……。

ボロミアさんと比べるわけでもないんですが。
ただなあ。
それこそ初登場時のきれいなウルフこそが、本来の彼なんじゃないかなあ。
追補編ではあまり人となりも描かれてないので何とも言えないけど、最初の時のやや控えめな空気とか、でもちゃんとヘラに想いも伝えられてるところとか真摯さを感じる。
フレカさんワンパン事件のおかげで感情がこじれて捻くれてしまったのがこの世界線なだけというか。
詰まるところ、グズグズになってもう解くに解けないぐらいこんがらがってしまったロープみたいな人間の感情は、もうどうすることも出来なくて切ってしまうしかないのかな……
どの世界でもどの時代でも、そういうところ同じなのかなあ、と思うとしんどい。
二度観てもやっぱり見方の変わらない人物でした。

●つまりワンパン事件回避すればいいんですよ
フレカさん見た目中ボスなのになんでそうなるん?
ゲームのマザー2で例えるならガッツでHP1ギリギリで持ち堪えるべきところなんよそこは……
インスタントガッツ使う??
と思ったけど追補編でそこは固定だからどうしようもないんだった。

●ハマの歌
最初の方で聴いた歌が最後の最後で流れて歌詞を見ると沁みる。
相変わらず音楽の使い方が流石すぎて、本当にありがとうございましたとしか。
サントラほしいなあ。

●夢的な妄想(前回の続き)
夢主や兄上にも今回の映画観て欲しいなーっていう妄想。
この場面どんな表情で観てるのかなーっていう想像も楽しい。
サルマン登場のところでざわ……ってなるだろうし(夢主は追補編で予習済みだと思いますが)、ガンダルフの名前のところで二人とも「!!?」ってなってたら面白い&かわいいな。






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