エンドパターンと後書き
ここまで読んで頂いて、ありがとうございます。
以下にて、この夢の終わった先の3パターンの想像と、そして後書きを綴っておきます。
終わった後の想像は自分の中にあるので読まなくていいや、という方は後書きへどうぞ。
● エンドパターンについて
エピローグの最後、夢主とボロミアさんの会話にあるように、この後どうなるのか3パターン考えられるかなと思います。
それぞれについて、個人的にこんな感じかな……というのを順に書き連ねてみます。
@ ハッピーエンド
・夢主は(指輪物語の方の時間軸の)中つ国へ再び夢を通じて行き来できるようになる
・ボロミアさんも来ようと思えば、夢主と共に現代へと来ることもできる
・(基本的には)二人はゴンドールで一緒になるし、暮らしていく方向
文句なしのハッピーエンドルートじゃないかな、と思います。
夢主は現代では(表向きには)ごく平凡な生活を送っているけれど、同時に中つ国でも生きていく感じです。
本編中では現代と中つ国とで時間の流れ方が違う(長く中つ国にいても、現代ではあんまり時間の経過がない)、という感じでしたが、今後はだいたい並行して時間も流れていくんじゃないでしょうか。
夢主の夢で繋がってるので、その辺りは上手いこと調整がなされるんじゃないかと。
あと、もっと言うと、ホビットの冒険の方の時間軸にも(行こうと思えば)自由に往来できるイメージです。向こうの面々とも交流できる。
こんなに幸せでいいのかなっていうくらいでいいと思うし、幸せになるのを諦めなくていいと思う。
兄上の元にいるのがメインになる前提で、中つ国をあちこち歩けたら楽しいなあと。
私の考えた最高のハッピーエンドがこちらです。
A バッドエンド
・夢主はエピローグの後、また会いたいと願うけれども夢は再び繋がらず、もうボロミアさんにも会うことはないし中つ国に行くこともない
・ただ自分が生きていることは伝えられたし、互いの想いが変わっていないことも確かめられた
・夢主もボロミアさんも、それを胸に抱えたまま別々の世界で生きていく
まず大前提なんですが。
エピローグまで到達できていれば、夢主とボロミアさんの間にバッドエンドは存在しません。
なんですが、その上で敢えて判りやすくするために「バッド」という名称を振っています。
今回提示する終わり方の中では一番寂しいな……と思うので。
なんですが。
考えれば考えるほど、うーーーん、と思うところもあります。
そもそもこれ、言うほどバッドですかね?
というのは、夢主もボロミアさんも、二人とも何も失っていないからです。
寧ろ初期状態(夢主:中つ国に渡る前はごく普通の大学生 ボロミアさん:夢主と出会うこともなく原作通りになる)から考えればよっぽど得ているものも多いし、何より夢主が最終的に叶えたかった願いである「ボロミアさんに生きていてほしい」というのは叶っています。
ただもう会えないだけの、超遠距離恋愛なだけという感じでしょうか。
(お互い想い合ってるので、別の伴侶を持つこともなさそうなイメージ)
ただ正直このルートだとどうやっても寂しいので、選ぶとしたら無しではありますが。
切ない系お好きな方向けエンドかなーと思ってます。
B トゥルーエンド
・夢主は指輪物語の時間軸の中つ国には渡れず(この時間軸では死んでいるので)、夢の中だけでボロミアさんと会える
・ボロミアさんもたぶん夢主と共に現代には来れない
・他の人たちとはもう直接会うことはできないけれど、夢の中だけでボロミアさんと会い続けていく
二人は夢の中でしか会えないルートです。
どうしてって、夢主はこちらの世界の人間で、ボロミアさんは中つ国の人間という別々の世界の人で、それはどうしても変えられない事実であり真実(トゥルー)だからです。
夢主が最初ちょっと世界飛び越えちゃっただけ、というか。
その行き来できてた通り道(夢主の夢)でだけ、二人はこれからも交流して愛を育んでいく的な。
限られた時間しか一緒にいられないので、長く恋人同士の関係を保てるんじゃないですかね。
(ハッピーエンドルートだと恋人からやがて夫婦になるだろうから)
なおこのルートだと、ファラミアさんたちとはもう会えないことになります。
が、お土産はなぜか受け渡しできるので手紙やビデオレター的なものでの交流はできるんじゃないかな……と思っています。
トゥルーエンドという名称振ると、これが真エンドみたいに見えるかもしれません。
が、あくまで判りやすくするためにハッピー・バッド・トゥルーと振って並べてみただけです。
どれが正解、というのは基本ないつもりです。
(ただ正直言うと、個人的にはハッピーエンドが一番いいなって思います。次点トゥルー)
もしこれでゲームを作るとしたら、夢主のこれまでの選択肢でどのルートになるか決まるんだろうなと。
各キャラとの親交度合いと、彼女の足跡を辿るアイテムを残せたかどうかが鍵ですね(ファラミアさんの短剣(これのみ強制固定アイテム)、オーリの似顔絵、エルロンド卿への置き手紙など)。
この夢では全部フラグを回収しているし夢主の言動も最良のつもりなので、少なくともバッドは回避しているはずです。
……などと書いてみましたが、もしこれ以外に「こういうエンドがいい!」というご意見がありましたら是非お伺いしてみたいです。
いろいろな「その後」を想像して頂けたらいいなと思います。
● 後書き
まず改めまして、ここまで読んで頂きありがとうございました。
17年掛かってしまいました。
正直言って何度も諦めそうになりましたし、サイトも閉鎖しようと何度も思いました。何なら今も迷っています。
指輪三部作が劇場公開された当時は、まだ読み手でした。
ちょうどパソコンが一般家庭に普及し始めた時代で、「夢小説」というジャンルも急速に広がった時期でもありました。
(携帯サイトも含めれば)指輪夢は百を超える数のサイトさまが存在していたように記憶しています。今思うと、時代とのタイミングが良かったなーって感じますね。
読み手でありながら、少しずつは書いていました。
サイトを開設してからも書いて書いて、けれど何度も書き直しを行いました。
「夢」という概念は幼少期から好きだったのですが、どうしても書き起こすとなると経験が浅く、納得いくものが仕上がりませんでした。
2009年に一度最初から書き直すことに決めました。サイト開設から4年が経っていました。
長く掛かってしまったため、サイトから離れてしまった方も多くいらっしゃると思います。
すでに個人サイトの文化も以前の勢いはなく、潮時かなと何度も思いました。
でも、やめたくなかったし、どうしても完結させたかった。
ボロミアさんの生死について、設定には「原作通りになる予定」と書いていました。
そうであるべき、とさえ思っていました。
兄上がもし原作で最後まで生き残っていたなら、ここまで惹かれていたか判りません。
いえ、たぶん、ここまでには至っていなかったと思います。
だから、本当にギリギリまでそうなるつもりでした。ボロミアさんはあの道を辿ったからこそボロミアさんなんだと、そう思っていましたから。
でも、旅の仲間編の最後を書くあたりになって急に迷うようになりました。
自分は、夢主は、果たしてそれで本当に満足だろうか。
ずっとそうするつもりで書いてきたのに、そのまま道を進むのを躊躇うようになってしまいました。
そもそも、自分が夢を書くのは何のためか。
そのあたりから考えを見つめ直した結果、今の形に落ち着いた……という感じです。
サイト内で、FF6夢も書いてます。
向こうの連載では最後の決断こそシャドウさんに委ねているつもりですが、それでも希望が感じられる形を取りました。
結局のところ、やっぱり好きな人に生きていてほしい。
好きな人が生きていて、一緒にお話ししたり時間を過ごしたりして仲良くしていたい。
そんな気持ちをずっと押し込めたまま、「原作のままであるべき」縛りを自分に課していたのに気付いてしまった、というのが正直なところでした。
設定にああ書いていたのに違う形にしてしまい、読まれていた方には申し訳なかったです。
二次創作は、あくまで二次創作に過ぎません。
ですが、その中だけでも好きな人たちが生きていて、あったかもしれない世界線を少しでも垣間見ることができる――結果、その二次創作に触れた人が少しでも満たされるなら、それは素敵なことだと思います。
私はその満たされたかった一人でした。だから、どうしても完結させたかった。
「夢」という概念が、昔から好きでした。
二次創作全体の中では特殊なジャンルかもしれません。
ですが、私にとってはメインジャンルですし、書き手としての表現はこれしかできません。
夢小説こそが私の唯一の表現方法で、自分の中にあるものを昇華するための武器でした。
時間は掛かってしまいましたが、ボロミアさんと夢主、そして最後まで読んでくださった方への一つの救済(Salvage)になっていれば嬉しいです。
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